今回は「リラクゼーション業界の市場規模」について取り上げます。
セラピストとして開業を目指す方にとっては、業界研究の一環として、または事業計画書を作る際などに役立つかと思います。
それではさっそく本題に入っていきましょう。
リラクゼーション業界の市場規模
ボディケア・リフレクソロジーなどのリラクゼーション業の市場規模は、一体どれくらいなのでしょうか?
矢野経済研究所の調査によると、2018年の時点で、1,196億円の市場規模と推定されています。
(参照:https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2356 )
ちなみにこの数字は、整骨院など国家資格保有者が行う施術を含まない金額となっています。
このリポートの要点についてもう少し詳しくみていくと、
- 市場全体は2016年まで年1~2%の成長率であったが、大手チェーン店の積極的新規出店により、2018年は前年比+4.1%であったこと
- 低価格リラクゼーションサロンが台頭していること
- 今後も大手の新規出店傾向は継続するものの、成長率はやや鈍化する見込みであること
- 2019年は前年比+2.0%の1,220億円と予想されること
が書かれています。
他産業との比較
ここまで見てきたように、リラクゼーション業界の市場規模は、およそ1,220億円であることがわかりました。
ではこの1,220億円という数字はどれくらいのものなのか、他の例の市場規模で見ていくとこんな感じです。
- レンタルビデオ業界:1,259億円(2019年)
- Jリーグ:1,325億円(2019年度の営業収入)
- ポケモン関連:1,067億円(2016年までの年間平均売上額)
ポケモン関連の売上よりも多く、Jリーグの営業収入よりやや少ないといった感じとなります。
整骨院などを含めた市場規模
整骨院などを含めた市場規模はどれくらいなのか。
帝国データバンクの調査によると、2018年の時点で2,038億円と推定されています。
(参照:https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p191102.html )
リポートの要点については、整骨院の現状についての記載が中心のため、ここでは割愛します。
気になる方は、上記リンクからご覧ください。
他産業との比較
さて、この2,038億円を先程と同様に他産業と比較してみましょう。
- 映画興行収入:2,612億円(2019年)
- プロ野球:1,800億円(NPB営業収益,2017年)
- 紅茶飲料:2,177億円(2019年予測値)
このようにプロ野球の収益よりも多く、国内の紅茶飲料の売上とほぼ同等といった感じとなります。
まとめ
ここまで見てきたように、リラクゼーション業界の市場規模は、
- 整体院・リラクゼーションサロンなどで 1,196億円
- 上記に整骨院など国家資格者の業態を含めると 2,038億円
となります。
市場全体は年数パーセント程度の成長傾向にあるものの、競争も激化しつつあるという状況となっています。